くらげたろう便り

足したり引いたりの毎日

#1

※毎週月曜日更新

持っているものにスポットライトを当てます。

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p94

すべての本を通してくり返されている一つの考えがあった。それは、すべてのものはただ一つのものがさまざまに現れたものにすぎないということだった。ある本の中で少年は、錬金術の最も重要な文献はほんの数行から成るもので、それはエメラルドの表面に書かれているということを知った。(中略)

「ではなぜ、こんなにたくさんの本が必要なのですか?」と少年がたずねた。

「その二、三行を理解するためだよ」

 

アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)
 

 

私が20歳のときに、この本と出逢いました。

渡米直前に偶然本屋で手にしました。もっと早く出逢いたかった!というのが一番最初の感想でした。小学6年生でも読めるようなファンタジーですので、幼い頃読んでいたらどんなインスピレーションを受けたのだろうと思わずにはいられません。そして毎年同じ本で読書感想文を書きたかった。毎年、年齢とともに感想が変わりそうで、興味があります。

 

もちろんいまでも、禅問答のような、バイブルスタディのような、言葉探しをしてるような感覚で、度々、読み返しています。

 

神社でおみくじを引くような気持ちに似ています。引っ掛かった箇所を、これはどういうメッセージなんだろう、と解釈するのが好きです。

 

フィクションの物語のなかに、大きな流れの「本質」が書いてある気がしてます。

 

上の引用は、

先日の元旦読書で開いたときの一節です。